"アルバムは、枝野(あれ、管だっけ?)の「冷静に」というサンプリングの、重厚な室内楽で怖い怖い現実に戻って終わる。いぬの一連のMEGAMIXシリーズである、ハイテンションなアニソンEDIT「dameMixx」では決して見られない、もうひとつの現実的な姿がここにある。夢と快楽の世界と重く怖い現実が混在しているところは、コールドカットでいえば「Pan Opticon」のような暗くシリアスなトラックに印象が重なるところだ。ヘラヘラして踊ってるのも悪くないけど、この現実も忘れちゃいねえんだよ!と。 と、ここまで来たところでぶっちゃけてしまうんだけど…僕は実は「Let Us Play」って、買う前の期待値に反して買って聴いた後非常にがっかりしてしまった事を覚えてる。それは何故か? シングルの「MORE BEATS+PIECES」「ATOMIC MOOG
2000」「TIMBER」といったマスターピースに比べ、アルバムの曲の音楽性に「お勉強感」が強くなり過ぎた。前述したように、シリアスなメッセージを曲に込める事が悪いということではない。ブレイクビーツの元ネタのひとつであるジャズに回帰しようと生音に腐心したり、先進的なビートを追求するあまり難解になってしまい、いまいちダンスミュージックとしての衝動には欠けるものになってしまったからなのでは…今にしてみればそう考えている。「Let Us Play」が「ノンセクトラジカルズ」と違う点はここにある。ノンセクトのこだわる対象はあくまでEDITのテクニックや方法論であり、やれエレクトロニカだのベースミュージックだの、新しい音楽ジャンルに対するこだわりは無く、あくまでダンスミュージックはダンスミュージックであり、それ以上でもそれ以下でもないのだ。だから難しくなく、楽しく聴くことが出来る。
そういった理由で、ノンセクトラジカルズのファーストアルバムは15年経って(やっと!)日本で制作された真の意味での「Let us Play」なのだと僕は主張します。現実を静観し、ときに抗いつつ、このCDで遊ぶのだ。 REVIEW: HTC* HTC*http://d.hatena.ne.jp/hitachtronics/http://hitachtronics.tumblr.com"
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